PICK UP ACTRESS 白石聖
PHOTO=名児耶洋 INTERVIEW=斉藤貴志
「Missデビル」にレギュラー出演
スーツにヒールで初の社会人役
――「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」で演じる藤堂真冬は初の社会人役ということですが、OLに見えるように意識していることはあります?
「監督とお話したとき、(実年齢の)19歳と22歳では精神的にあまり差はないから、『気にしないで大丈夫』と言われました。大人といっても新入社員だし、まだ社会に慣れてないので、そこまで意識はしてないです。逆に、ちょっと子どもっぽい部分があって……。しっかりした子ではあるんですけど、まだあどけないところが、たとえば座り方とかに出たらいいなと思ってます。脚を揃えるより、内股で膝だけ付けて開いちゃったりしています」。
――OLのイメージというと?
「私には絶対できない(笑)。事務の仕事って大変じゃないですか。上司の顔色をうかがったり、人間関係にもいろいろ巻き込まれるだろうし、電車とかで見掛けると、みんな疲れてますよね。あと、ずーっとヒールで過ごすのが厳しそう」。
――役でもヒールのある靴を履いてますが……。
「長時間になると辛いです。普段はペタンコな靴が多いので、踵が痛くなってきます。(主演の)菜々緒さんはすごいピンヒールを履いてますけど、あの役は特別ですからね(笑)」。
――真冬のキャラクターはどう捉えてますか?
「見た目は純粋そうですけど、時折り毒舌な発言が見受けられて(笑)。でも、それは『刺してやった』みたいなトゲのある言葉ではなくて、純粋に思っているからこそ出てしまう無意識な毒舌で、基本的には良い子だと思います」。
――印象的な毒舌はどんなのがありました?
「同期が4人いて、斉藤博史くん(佐藤勝利)が『オマエは普通だな』とイジられているところで、『斉藤くんはそれがキャラなんだからいいんじゃない?』とフォローしつつ、『まあ、女子ウケは悪いけど』と言っちゃったり……ですかね(笑)」。
――そういうところは聖さんにはありません?
「私も結構ストレートにモノを言ってしまうので、傷つけるつもりはなかったけど『もう少しオブラートに包んだ言い方にすれば良かった……』と思うときはあります(笑)」。
――番組の公式インスタグラムには、聖さんが菜々緒さんに後ろからのし掛かられてるような写真が上がってました(笑)。
「あれは最初、菜々緒さんが差し入れの後ろで机の上に寝そべっている写真を撮られて、差し入れをした人は同じような写真を撮らなきゃいけない空気があったんですね。それでそういうふうに撮っていたとき、菜々緒さんが居合わせて『そこに寝なさい』と言われました。すごく恥ずかしかったです(笑)」。
テンションは高くないけど
冷めてはいないんです(笑)
――菜々緒さんと絡むシーンもあるんですか?
「そこまではないです。でも、バラエティで拝見する通りの方だなと思いました。裏表が本当にない印象で、ドラマでは悪女役がフィーチャーされてますけど、菜々緒さん自身はすごくやさしい方でした」。
――他の共演者ともすぐ馴染みました?
「自分では馴染んでいるつもりですけど、話はそんなにしないです。同期役の3人と一緒にいることが多くて、他の3人が楽しそうにしゃべっているのを、私は黙って聞いている感じです」。
――3人は男性ですしね。
「私はあまりテンションが高くなくて、冷めてはいないけど冷めてるように見られがちなんですよね。でも無理しないほうが自然体でいられるし、今回は1日だけのお仕事ではなくて時間があるので、徐々にわかってもらえれば……ということで焦ってはいないです」。
――この土曜ドラマ枠では、以前に「先に生まれただけの僕」にも出演しましたが、自分で観ていた作品もあります?
「土曜日の夜はいつも観ていて、観なかったほうが少ないくらいです。1コ前の『もみ消して冬(~わが家の問題なかったことに~)』も面白かったし、演出も脚本も今回と一緒の『35歳の高校生』も観てました」。
――そこに自分がレギュラー出演するのは感動的?
「枠ということより、予告に自分の名前が載っているのが、不思議な感じがしました」。
――西田敏行さんとか船越英一郎さんとか大御所とも並んで。
「そうなんですよね。恐れ多いです。撮影でも西田さんとご一緒したシーンはちょっと緊張して、思い出になりました」。
――去年の夏に取材させてもらったときは「自分の顔が好きじゃない」「自分がテレビに出ているのは観たくない」とのことでしたが、今も変わりません?
「変わってないです。さすがに『Missデビル』は観ますけど、自分の出ているところは飛ばし飛ばしかな(笑)。母はちゃんと観てくれています」。
――新年度は良いスタートを切れましたね。
「気持ちもリフレッシュされて、4月になって一気に暖かくなったので、外に出掛けたいなと思います。あと、ラジオ(白石聖のわたくしごとですが…)も始まって、すごく楽しみになっています」。
――ラジオは前からやりたかったんですか?
「声の仕事はすごくやりたかったです。しゃべることは基本好きなので。1回目はすごく緊張しましたけど、楽しく始められました。これからそういう新しいお仕事が増えるという意味でも、気持ちを新たにして臨みたいです」。
――上昇気流に乗った感じですもんね。
「自分ではわかりませんけど、いずれそうなればいいなと思います」。
白石聖(しらいし・せい)
生年月日:1998年8月10日(19歳)
出身地:神奈川県
血液型:A型
【CHECK IT】
原宿でスカウトされて、2016年6月にドラマ「AKBラブナイト 恋工場」(テレビ朝日)で女優デビュー。これまでにドラマ「仰げば尊し」(TBS系)、「孤独のグルメ season6」(テレビ東京ほか)、「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)、映画「ハルチカ」などに出演。「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」(日本テレビ系/土曜22:00~)に出演中。ラジオ「白石聖のわたくしごとですが…」(文化放送「レコメン!」内/火曜23:30~)でパーソナリティを務める。今秋公開の映画「栞」に出演。
詳しい情報は公式HP
「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」
詳しい情報は「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」公式HP
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